2024年のふりかえりをしたけど、これからの薬局をどうすべきか悩む
みなさん、こんにちは。
けやき薬局の馬場(き)です。
気が付けば2024年も終わりで、昨年書いた以下の記事から1年が過ぎました。。
薬局は明日からすべての薬局で年末年始のお休み、森之風(配食弁当サービス)は12/31まで業務なので、あと1日よろしくお願いいたします。(出勤スタッフのみなさん、ありがとうございます)
年末年始なので、今年のふりかえりから、来年の見通しに触れて、短〜中期のふりかえりをしてみたいと思います。
今年あったイベント
昨年にならって、今年も1年間にあったことを振り返ってみました。
今年も思いの他盛りだくさんでしたね。
年始にやろうと思って出来なかったこと
まず1年で積み残してしまった事柄の反省をしたいと思います。
無菌調剤室の貸し出し
補助金も取れなかったし、処方も出ないしで、貸出について準備を進めるモチベーションが急降下。そのまま放置してしまいました。。
ひのき薬局で無菌調剤の勉強会は行っている様ですし、一応Notionでページを作っていたので、来年はやりましょうねー
地域連携薬局・健康サポート薬局
現状、認定を取得しても、取得しなくても実利がないので、後回しにしてしまいました。。
しかしながら、くすのき薬局西若松店の飯塚さんやひのき薬局の石川さんが外部活動を行ったり、認定の取得に興味があるようなので、来年はできると良いなと思っています。
来年行う予定のこと
中期(3-5年)の指針の再設定
2021年に説明していた内容からアップデートが必要だと思っています(後述します)
レセコンの入れ替え
2025年3月で「医療DX推進体制整備加算」の電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスの経過措置が切れるので、(PCが古くなっているのもあり)来年早々にレセコンの入れ替え予定です。
今までと同じEMシステムズにするか、Musubiとの連動を考えてPharnesにするか、白井さんとお悩み中です。
BYARDからの乗換
システム選定を終えて、サービス終了する前に乗換作業を完了→新システムでの稼働を行う必要があると思っています。また、各スタッフが業務フローの設計をできるようにという当初の目論見はまだ達成できていないので、新しいシステムを使う際もなるべく多くのスタッフが業務設計能力を向上させられるように考えて行きたいです。
すでに3−4月まではやることありそうですね。
短〜中期の指針を立てる上で考えていること
さて、最後に短〜中期の指針を見直したいと上で書いたので、それについてまとめて終わりたいと思います。正直言いますと、現時点では考えがまとまらずお悩み中です。
ちなみに2021年に以下のような指針説明スライドを作成して、説明をしました。
4−5年経って、薬局の置かれる情勢も変わり、新しく設定なり見直しが必要だと思うので、来年中くらいには考えたいなぁと思っています。(もしご意見などあれば、教えて下さいね)
2021年の指針からの反省
店舗数は1店舗閉店。全体の売上は微増(5店舗で12億くらい)
当初考えていた倍くらいの業容拡大は今のやり方だとたぶん不可能?
ボトルネックの薬剤師採用の課題を解決できていない
管理職育成など先を見通した人材戦略が弱い
育成が仕組みとして構築できていない
地域内での自社ブランディングが弱い
2021年の指針で概ね達成できていること
働きやすい環境整備はできた?
ユースエール認定を申請・審査中
有給休暇取得率は77.0%、平均取得日数は12.8日
フルタイム正社員の平均総労働時間は1980時間/年、残業は89.6時間/年
クレド見直しや制度改定で業務中への行動の意図の明確化
セルフィ、クレドコミュニケーションなどのレポートによる考え方の共有は活発でとても良い
地域に開かれた薬局やサービスの展開(一部)
オープン社内報やプレスリリースによる広報やメディアコネクション形成
今後の指針を考える上で気になっていること
成果的にはまだまだなことも多いのですけど、よくコンサルから指摘されるような内容は一通り取り組んではおり、次はどのような方面にリソースを費やすのか?を考える良いタイミングのように感じています。
色々お悩み中で取り留めもなくなってしまうのですけど、いくつか気になっていることを列記してみます。
◆ 「おらが町を支える薬局」の実現
クレドカードに明記してあることは、お題目ではなく実行すべきものと認識していますので、引き続き「親切であたたかい質の高い薬局サービス」を提供できるような仕組みづくりは続けて行きたいです。自社の強みを活かした薬局サービスはどんな物かをぜひみなさんも考えて欲しいなと思います。
◆ 調剤報酬と薬局ビジョン
薬局収益上、厚生労働省の政策をフォローし、調剤報酬を取りこぼさないことは薬局運営上の必要条件です。また、「患者のための薬局ビジョン」に基づいて調剤報酬が設定されるので、そこも最低限度は抑えていく必要があると思います。(これは最低ラインの設定ですね)
◆ 地域内でのブランディング
今後人口減少と経済的な地盤沈下をしていくと思われるこの地域で生き残るために、地域内でのブランディングを強化し、選ばれるメリットの提供できる薬局である必要があると思います。提供できるメリットが、薬局で働くスタッフの「楽しさ」「働きがい」に繋がるような内容にしていく必要があると思います。また、せっかく高頻度で更新しているオープン社内報を上手く使って地域でも読んで、知ってもらえるきっかけにできたら良いですね。
◆ タスクシフト
2019年の0402通知に始まり、外部委託のニュースがあったりと、薬局業界の転換期になりそうな時期にありますね。薬剤師の確保がここ10数年の課題である当社にとっても、うまく対応できれば良い変化になるのではないのかと思います。
◆ 管理栄養士の活用
ひのき薬局では認定栄養ケア・ステーションを取得していますし、当社の管理栄養士さんたちはみんな優秀で前向きなスタッフばかりなので、上手く活躍の場を提供することが地域の健康を向上させるために大切なように考えています。薬局がより身近な専門家のいる場所になれるかも知れませんね。
◆ ITの活用
マイナ保険証、オンライン資格確認、電子処方箋の流れは、処方箋発行後の流れを大きく変える物だと思います。ITの活用に抵抗感のない自社の強みを活かしてうまく活用できると良いですね。
◆ 組織構造の見直し
現在の当社では、薬剤師、事務、管理栄養士の3職種が存在しますが、事務のみ職種長(グループリーダーと呼称)がおり、他の職種には職種長がいません。同職種内でこそ理解できることもありますし、職種ごとに利害関係の調整が必要な場面が出てくるかも?とは考えています。なので組織構造も今後は考えていく必要があるかも知れないなと思います。
などなど、ほかにも色々あるんですけど、きりがないので止めておきます。。
おわりに
いろいろ書いて本当に取り留めがなくなってしまいました。。2024年はとても色々なことにチャレンジできて良い年だと思いましたし、来年も良い年にしていきましょう!
「薬局としてどうしていくのが良いのか?」については、私もお悩み中ですので、ぜひ意見、希望、要望、感想のある方はお気軽に教えてください。
インフルエンザも爆発的な流行をしていますので感染対策を行い、交通事故に気をつけて、良い年末年始をお過ごし下さい。また来年、みなさんの元気な顔を見られることを楽しみにしています。