【寄稿シリーズ】新米診断士が会喜地域薬局グループさんを診断したよ
「お前誰やねん」というツッコミをいただく前に、簡単に自己紹介をさせていただきます。神戸薬科大学5年生かつ、中小企業診断士の古関大地と申します。
冗談はさておき、ほんの10日前(3月13日~14日)に中小企業診断士になるための実務実習をなんと会喜地域薬局グループさんでさせていただいておりました。それと引き換え(?)に「オープン社内報に寄稿してください」という大変ありがたいお話をいただきました。
ここまでお読みいただき「お前何の記事かくねん!」というところかと思いますが、実習をさせていただくことになった経緯はじめ、大変恐縮ですが薬学生、中小企業診断士である私から見た会喜地域薬局グループについて綴らせていただこうと思います。
①会喜地域薬局グループさんとの出会い
まずは私が会喜地域薬局グループさんで実習をさせていただくことになった経緯についてお話しします。
試験に合格したものの
実は私、苦節2年かけて中小企業診断士という、謎の国家資格試験に合格しました。
ただ、この資格を取得するためには中小企業診断士協会が実施している15日間の実務実習なるものをクリアしないとなれないんですよね。
ただ、めちゃくちゃ高いんです…
金がねえ…
診断士協会が実施している実務自習を受けるにはなんと税込み約180,000円かかるんです。ばか高いよ…
本当はコツコツ貯金していたんですが、諸般の事情により(中小企業診断士の勉強と受験を支えてくれた彼女に〇万円のバッグをみついだため)金欠になってしまいました(笑)
裏ルート?
実は、民間企業で勝手にセルフ実務実習を決行しても登録するための要件を満たせるという裏ルートがあります。
なので、ダメ元でXで下記のようなポストをして協力企業を募集しました。
私個人はいたって本気だったんですが、今思えばだいぶ頭のおかしいポストだなぁと思います。ただ、世の中なんでも言ってみるものなんですよね。
なんと馬場社長がいきなりリプで協力企業として名乗りを上げてくださいました!本当にありがとうございます!
以上が、私が会喜地域薬局グループで実習をさせていただけることになった経緯です。
②実習内容について
幸運なことに協力企業さまを見つけられた私は、実際に実習を行う準備をしていく中で様々な障壁にぶち当たります。
実習内容なにしたらええの?
実際どんな実習をするのかという所で非常になやみました。
なぜなら、民間企業でセルフ実務実習を行う場合は実習メニューが決まっているわけではないので、自分でどんな実習をするのか考える必要があるんです。
アホ・・・
これを読んでいるあなたは「こいつ、もしやアホなのでは?」とお気づきかと思いますが、まさにその通り。どんな実習をするのかという詳細を詰めず、いきおいであんなツイートをしてしまったんですよね。そして、なんと実際に話が前に進んでしまったという…
馬場社長からは「実習は何を提供したらいいですか?」と連絡がきたのですが、ぶっちゃけていうと当の私が何をしたらいいのか全くわかっていませんでした。
教科書を入手
とにかく、知り合いの診断士に片っ端から「実習はなにをすればええですか?」「どんなことをしたんですか?」と聞きまくり、協会の実習を経験したことにある方から実習の教科書を入手することができました!
そしてこれを読み「実習はこんなことをすればいいんか」と何とか理解しました。
古関の葛藤
しかしみなさまお忙しいなか、見ず知らずの人間に対して「協力してあげるよ!」という話をいただいたのに、テンプレ的な実習を実施しても良いものだろうか…と葛藤が生まれました。
本来の使命を取り戻したときに、薬局のためになることをひとつでもいいから提供しようと思い、最終成果物は薬局毎にカスタマイズしてお渡ししよう!と決心しました。
実習の概要が決まりました!
そんなこんなで、薬局で実習をするにあたっての方針を決めることができました。方針が決まったので次はどんなスケジュールでどんなことを実施するかを決めないとですね。
実習のスケジュールと内容
基本的には、薬局の見学と経営者の方へのヒアリング、その後の夜ご飯をメインに、実習の中で何をアウトプットとして提供するのかを話合って決めることにすることにしました。
おそらく馬場社長がこれじゃ実習が破綻すっぞと危機感を抱いたのか「事前ミーティングをして、もっと具体的な詳細を詰めよう!」というお話をいただきました。これは本来私から提案すべきものです。…反省です。
「事前にやりたいことがあったら何でも対応するのでなんでも言ってください!」とおっしゃっていただけて、内心、マジで?ええの?となりました。
その後しっかりとわがままを伝えて、
夜ごはんをご一緒したい
全店舗見学させてほしい
決算情報をあますことなくすべて見せてほしい
相談役と話す場がほしい
会社で使っているソフトウェアツール全部みせてほしい
などなど、あげたらキリがないのですが、こっちが心配になるレベルで情報を開示していただきました。
まじで、会喜地域薬局グループさん、やばいですよ…
③会喜地域薬局グループさんのすばらしいポイント
さてここからは、診断士としての古関としておふざけ抜きで執筆いたします。急に別人格?ちなみに関西人はみんな人格を複数所持しており、自在に出し入れが可能です。
私が会喜地域薬局グループさんを拝見させていただいて感じたすばらしいポイントはたくさんあります。すべてを余すことなく書くと「ハリーポッターと賢者の石」くらいの書物が出来上がってしまうので、診断士らしく、ヒト、モノ、カネ、情報という4つに切り分けて記載していきます。
けやき薬局、くすのき薬局、いぶき薬局、ひのき薬局、みずき薬局に訪問した記録をもとに記載しております。
会喜地域薬局グループさんのヒトの力
ヒトといっても幅広いのでさらに分けて、現場の社員、管理薬剤師、クレドの浸透、教育体制について書きます。
◇現場の社員
私が薬局を訪問したときに拝見しようと思っていたのは、清潔さ、接遇です。投薬や調剤もチラ見していましたが、スピーディーかつ丁寧でした。
◇管理薬剤師
管理薬剤師の方に色々インタビューさせていただきました。色々ざっくばらんに、特にモチベーション、組織マネジメント面を中心にした質問に対して丁寧にご回答いただきありがとうございました。
◇クレドの浸透
相談役にクレドについて色々お伺いさせていただきました。みなさんには、おなじみのクレドカードですね。その際になんと相談役に1枚プレゼントしていただきました!
話を戻しますが、相談役のクレドの策定の仕方と浸透のさせかたはどの企業も見習うべきです。
◇教育体制
相談役に聞くと、毎年毎年、会社として何を意識して動いていくのかを決めていたそうです。恐らく、今のクレドは創業当初から決めていて、10年以上かけて従業員がその意味を理解し体現できるように細切れで目標を置いていたのだと思います。
会喜地域薬局グループのモノの力
会喜地域薬局グループで働かれているあなた!この会社の設備の充実さはご存じですか?
きちんと現場を理解し、適切な意思決定を行っているからだと思います。
機械も色々ありましたが、いぶき薬局の水剤定量分注機をみて感動しました。こんなに便利なものはないですね。
会喜地域薬局グループの金の力
ひのき薬局の建て替えや、機械もかなり最新のものを随時導入し、IT化も進められているのはお金があるからです。
本当は何がどうなって…、と財務的視点から語りたいですが、私、診断士のくせに財務激よわなんですよね。なのでご容赦下さい!
会喜地域薬局グループさんの情報の力
情報力もすさまじいですね、これは過去の強みにあたるかもですが、相談役のMR時代の情報収集力がまさにここの会社の原点だと思います。どの医師と組むのか、この医師の先輩後輩関係や好みまで、すべてちゃんと調べて交友関係を作るための情報力。
本当にすばらしいです。
馬場祐樹社長も積極的にSNSで情報収集をしているのに加え、情報の集約化のためにあらゆるSaaSを導入していました(SaaS : Software as a Serviceの略で、Xやslackみたいなインターネット経由で利用するサービス)。
④ここが変だよ 会喜地域薬局グループさん
以下、生意気ですが、私が感じた会喜地域薬局グループ様の違和感を共有します。
相談役に相談しない
ここが一番の違和感です。すごい知識、経験を持っている相談役に相談しないなんて…、なんてもったいないことを…
みなさん、積極的に相談役に相談すべきです。
社長に気を使わなくてもいいことは以下の記事からもわかりますよね。
みなさんが相談役からきちんと会喜魂をより濃く受け継ぐことが非常に大切なのでは?と思いました。というか、私が相談役を独占したいくらいです。
とても恵まれている環境をころしているのでは?と思うくらいもったいないことをしていると思うので、社員のみなさまはぜひ順番にローテを組んで相談役と昼メシに行ってください。
「しごでき酒ヤクザいし」がいる
実は会喜地域薬局グループさんにはとんでもないひとがいます。橋本智史さんという激ヤバ薬剤師なんですけど、みなさんご存知ですか?
魅惑の日本酒祭り
実は私のわがままリクエストの1つで「晩御飯をご一緒したい」というものがありました。そこで「しゃとれ蔵」というお店に連れて行っていただき、馬場祐樹社長、タカハシさん、橋本さんの4人で晩御飯を食べました(ご馳走様でした!!!)。
私はとにかく日本酒が大好きで、この日も橋本さんとしこたま日本酒を飲みました。会津若松の料理もそうですが、とにかく酒がうまい!! 初めて飲む会津のお酒がありえないほどおいしくて、私は自分のキャパを考えずに飲んでいました。
気が付けば、ずうずうしくも「2軒目にいこうよ!」と言っておりました。橋本さんが「じゃあ行こっか」と2軒目に連れて行ってもらったのですが…
魅惑のスナック心
私たぶんこの時点でキャパの200%をこえていたんでしょうね…、橋本さんと何か熱い話をしていた記憶はあるのですが、気づいたらスナックに到着していました!
スナックに到着してからはハイボールを飲んでいたんですが、本当にここの記憶がすっぽり抜け落ちています。
橋本さんも私と同じくらい飲んでいたはずなんですけど、「ケロっ」としていた記憶はあります。しかもタクシーに乗せて送り出してくださったとのこと…??
翌日
さすがに自分がこんなにボロボロなんだから、橋本さんも午前休とって休んでるだろと思っていたら、なんかケロっと出勤して、普通にバリバリ働いていて、何なら午後に在宅業務のアテンドをしながら薬剤師の仕事を教えてくれました…
会喜地域薬局グループさんの7不思議の1つですよ。本当に不思議すぎます。
おまけ:古関の黒歴史発言集と禊
スナック騒動を経た翌日の14日、なんと橋本さんにお昼にソースカツをご馳走になってしまいました(再びありがとうございます!!!)。
ちなみにそこで橋本さんとお話ししていくうちに、私が昨日の夜に調子に乗った発言をしていたことが発覚しました。本当に恥ずかしすぎて穴に入りたいですが、あえてここで晒して反省します。
一、「睡眠時間3時間です。」
二、「絶対人気になるの見えてるでしょう!必ず成功するんで」
三、「すでに契約している会社があります!」
以上、黒歴史集でした。こんな恥ずかしいことをのみの場で言っていたなんて驚きでした。
⑤さいごに
ここまでお読みくださり誠にありがとうございます。
こんなに素晴らしい企業で実習することができて本当に幸せです。課題という課題はすでに取り組んでおり、非常に診断士泣かせな企業ですが、ある種企業経営とはこうあるべきだ、という成功例の1つを見た気がします。
これから私は薬剤師としてではなく、薬剤師としてのスピリットをもった診断士としてこの業界に貢献して生きていこうとおもいます。少しでも会喜地域薬局グループレベルで経営ができる会社を増やしていくことが使命であるとも思うくらい、今回の実習はインパクトがありました。
このような機会をいただけた馬場社長並びに会喜地域薬局グループのみなさま、本当にありがとうございました。
※宣伝させてください…
現在私は薬学生をする傍ら、補助金申請サポートと企業のコンサルティング業務を行っています。来年無事に卒業が出来れば、拠点を東京に移し中小企業診断士を活かしながら、コンサルティングや補助金などの申請サポートを生業にしていく予定です。
現在は、薬局に向けて商品を展開したい企業のご支援をさせていただいております。以下のような企業様の案件を取り扱っていますので、もしご興味がありましたら古関までご一報ください!全力でがんばります。
古関の連絡先など
補助金や製品のお問合せ以外にも、ご飯のお誘い等もお待ちしております!守備範囲は日本全国なので、どこでも駆けつけます!
webページ https://medieight.com
X(旧twitter) https://twitter.com/yakugaku_gt
mail Koseki1999@icloud.com
ちなみに…
(お察しかと思いますが…)トップ画像はカケハシさんのバナーをオマージュさせていただいております。こちらも快くご許可をいただきありがとうございます!(by ばば)