miiveを導入することになったので福利厚生について考えた
みなさん、こんにちは。
けやき薬局の馬場(き)です。
先日、東原編集長の本業のmiiveという福利厚生サービスを「導入していない理由」について記事を書きましたが、2か月後に紆余曲折があり使ってみることになりましたので、経緯・背景についてまとめてみました!
▼8月に書いた社内報はこちら
miive導入を再検討した背景
再検討した背景は主に2つあります。
年度末の面接でのヒアリング
橋本さんからの再提案
それぞれについて簡単にまとめてみますね。
年度末の面接でのヒアリング
当社では、毎年度末に全スタッフと面談をする「社長面接」なる(スタッフから見るとドキドキイベント)を先代(相談役が社長の頃)から行っています。
その中で、以下のような意見が複数ありました。
スタッフ同士でごはんを食べに行くこともあるが「サシ」が多い
MOG-Logは、管理職が予算を持っており、だいたい子持ちだったりもするので、若手スタッフからは誘いにくい
MOG-Logは、写真投稿が必須で抵抗がある(ひっそり行きたい)
「たしかになぁ」と思わせる率直なご意見で、考えさせられました。
橋本さんからの再提案
先日2024/10/17にあった店長会議で橋本さんから「福利厚生の提案(miiveトライアル)について」という議題の提示があり、ディスカッションを行いました。
<会議での主な意見>
コロナ以後のオフラインコミュニケーションの過疎化はある
サシ(2人)でご飯を食べに行った話は、よく耳にする
福利厚生制度はアウトカム設定が難しくないか?
ただ貰えて嬉しいだけで、何も生まない可能性もある
福利厚生単独で、採用に+になることはない
システムを使えばエンゲージメントが上がるわけでもない
20代若手と40代以降のジェネレーションギャップはやや感じる
アンバサダーにするなら若手も入れたほうが良い
コミュニケーションは質より量の側面もあり
制度にメッセージを乗せれば運用としてはポジティブか?
スタッフに得にはなるので大きな反対意見も出ないのですが慎重派な意見もありました。しかしながら、税制上のメリットや用途に企業のメッセージを乗せられるという点は良いのかなと私も感じますし、出席者からの大きな反対もなく、導入をしてみることになりました。
福利厚生について考える
みなさんご存知のとおり私はコスパ厨ですので、福利厚生にも単なる「お金をあげます!」以外の意味を持たせたいなと思いました。経済的なメリットだけだと面白くないですし、正直テンションが上がらないんですよね…
当社でよく言われている、
という特徴は認めつつも、やっぱり腹落ちする理由付けは必要かなと思いましたので、福利厚生は何を目的とするのか?を考えてみました。福利厚生でよくあるアウトカムは、「エンゲージメントの向上」でしょうかね。
福利厚生の意義とは??
昇給ではなく、福利厚生にする経済的メリット以外の理由ってなんだろう…? 割と真面目に考えました。
企業は、ROE(自己資本利益率)といった指標がある通り、資本を活用して利潤を生むことを目的としています。なので、福利厚生費という資源を投下することで、巡り巡って企業の経済活動にポジティブな影響が出れば、その資金投下は成功ということなのかなと考えました。
と分けて考えると、昇給で対応すべきか、福利厚生にすべきかの判断がしやすいように私は思いました。
当社に当てはめると
以下のような感じですかね?
スタッフが福利厚生を使うことで、企業の望む行動が強化されると良いな
そういえば、クレドに「双方の約束」ってあったな
スタッフとの約束を守るために福利厚生でサポートしていくのはあり?
クレドの「双方の約束」を達成することで、クレドに沿った行動をしてくれれば企業としては満足だろう
ちなみに今年からクレドスター表彰制度というものも変更になったので、★4〜★5を目指す方は「双方の約束」の達成努力も求められています。なので、「双方の約束」に福利厚生で取り組めれば、企業もスタッフもwin-winですね。
会喜っぽい福利厚生のアウトカムは?
「ノリと勢いで決めるくせに、また小難しいことを言っているよ…」と思われそうですけど、スタッフみなさんの稼いだお金を企業のために有意義に利用することは私の仕事だと思うので、ご了承ください。
クレドカードは、企業が目指す未来や行ってほしい行動がまとめられた物ですので、福利厚生を通じてそういった行動が強化されれば費用投下をすることは企業として当然の行動なのかなと考えました。
実績とサーベイで評価することで、アウトカムの数値化もできそうですし悪くないのかな?と私は思います。
導入準備
では、miiveを導入する準備についてふりかえりをしてみたいと思います。miiveは先ほど考えた福利厚生の実行ハードルを下げて、アウトカムに近づけるためのツールですね。
【重要】miiveのカスタマーサクセス「専任」部門はこれからのようです(現状)
福利厚生サービスと聞いていたので福利厚生制度の設計などのサポートもあるのかと思ったのですけど、あくまでプラットフォームの提供のみで特にコンサル的な事を行うカスタマーサクセス「専任」の部門は現在ないそうです(従業員数的に営業がカスタマーサクセス部門も兼務されている *カスタマーサポート部門は存在します)。miiveの導入を検討される企業は、自前で福利厚生の設計→運用する必要があることは知っておくと良いのかなと思いました。
その代わりカスタマーサポートの問い合わせの回答はとても早く、ヘルプページも充実しています。https://miive.zendesk.com/hc/ja
あ、東原編集長に頼めば導入事例の紹介や制度設計の相談に乗ってくれるそうです。
① miiveアンバサダー募集
決まったら即行動ということで、miiveを導入・推進していくアンバサダーを募集しました。各店舗1名と全体の責任者1名を募集し、無事に立候補・調整いただくことができました(感謝)。
② 現状の制度をmiiveで設定(ちょーかんたん!)
miiveの管理画面の操作になれる意味合いも含め、現状で福利厚生として運用している制度をmiiveで設定してみました。
本よむべ
MOG-Log
日本プライマリ・ケア連合学会年会費補助
miiveは、「個人サポート」「社内交流サポート」という2つの切り口で福利厚生制度(バジェット)を作成して、ポイントを付与することができます。
設定項目がシンプルでとても分かりやすいので、ヘルプページを見ながらぽちぽちすれば直ぐにバジェットは完成です(キックオフセミナーもありましたけど、SaaS慣れしている人はヘルプページを読んだ方が早いかも?)。
ちなみにやろうと思ってできなかったことは、以下のようなことがありましたので、備忘録的に書いておこうと思います。
スタッフ2名以上でご飯に行くと支給率50%で食事補助が使える制度
個人サポートは、2名以上の利用を想定していない(=2名以上は「社内交流サポート」で設定する)
社内交流サポートは、支給率の設定はできない(利用金額&一回あたりの利用金額の設定は可能)
学習支援制度「まなびば」で事後申請でポイント利用をする制度
利用可能なポイント数の後付けはできない(購入後、管理者が内容を見て申請却下は可能)
③ 何か新しい福利厚生が必要かを考えてもらう
せっかくなので、miiveアンバサダーのみなさまに「双方の約束」のサポートとなるような福利厚生制度を考えてもらうことにしました。
自分たちで福利厚生を考えたほうが楽しくないですか?(めんどいだけかなぁ??)
④ 全体勉強会でプチ説明会!
11/27(水)に予定している全体勉強会後に、アンバサダーよりmiiveプチ説明会を開催予定です。
分からないことは、気軽に聞いてくださいね。
前後比較用サーベイ実施中
SmartHRのサーベイ機能を利用して、利用前(11月)、3か月後(2月末)、6か月(5月末)にサーベイを実施予定です。
質問は以下です(多いって??)
あなたは、過去3ヶ月以内に会社の福利厚生を利用したことがありますか?
福利厚生の利用頻度はどのくらいですか?
現在提供されている福利厚生サービスをどの程度知っていますか?
福利厚生サービスの情報は簡単に見つけられますか?
現在の福利厚生の制度は分かりやすいですか?
福利厚生サービスについて、より多くの情報や説明が欲しいですか?
福利厚生サービスの申請や利用手続きは簡単ですか?
福利厚生サービスがワークライフバランスの改善にどの程度役立っていますか?
福利厚生サービスが会社への帰属意識にどの程度影響していますか?
福利厚生制度の充実度が、あなたの長期的な勤続意欲にどの程度影響していますか?
福利厚生制度全体が、あなたの仕事への熱意や貢献意欲にどの程度ポジティブな影響を与えていると感じますか?
福利厚生サービスが同僚との関係性の向上にどの程度役立っていると感じますか?
福利厚生サービスを使うことで、クレドカードの「双方の約束」について企業からサポートされていると感じますか?
福利厚生サービスがあることで、クレドの理解に役立っていると思いますか?
全体的な福利厚生サービスの満足度を5段階で評価してください。
現在の福利厚生サービスで改善してほしい点はありますか?(自由記述)
新しく導入してほしい福利厚生サービスや制度はありますか?(自由記述)
利厚生サービスについて、会社に対するご意見やご要望があればお聞かせください。(自由記述)
まとめ
というわけで、miiveを導入することになった理由をダラダラと書きました。(笑) これからどう活用していくか、どんなことを目指していくか、まだまだ考えないといけないことはたくさんありますが、みんなで一緒に新しいチャレンジとして楽しく使っていければと思います!
そして、福利厚生は今まであまり拡充してこなかった分野ですので、使いやすさや要望などに耳を傾けていきたいと考えています。せかっくなら「楽しい!」と感じられる仕組みの方がよいと思いますので、「こうしたら面白そう!」とか「ここ使いにくい!」とか、どんな些細なことでも構いませんので、気軽に言ってくださいね〜