【寄稿シリーズ】「在宅医療研修2年間」をふり返って by ぱくひょんぎょん
在宅医療の研修担当のぱくひょんぎょんです。
(オープン社内報への登場は2回目です!)
ちょうど約2年にも渡る在宅医療研修が一区切りになり、某編集長からリクエストがあったので寄稿させていただきますね。
今回は私が2年間に渡りみなさまと関わる中で感じた、会喜メンバーの特徴(いいところ◎)と会津若松市の地域医療の現場についてお伝えします。
みなさん、自分たちのいい所に気づいてますか?
さっそくですが、みなさんの強み(他の薬局との差別化に繋がるんじゃないか?)と感じたポイントを3つお伝えします。
① 外部での講演活動
ほかの薬剤師なら、ほぼ間違いなく嫌がる外部での講演。一般的には、ひと前で話すことに抵抗感を持つ薬剤師が多いです。
その一方で、会喜メンバーは講演をアッサリと引き受けます。
ケアマネジャー向けでも
地域住民向けでも
相手からの要望に合わせて、無茶振り気味のテーマにも新ネタでスラスラとこなしてしまうのにはおどろきます。
② ビジネススキルが高い
会喜のみなさんはビジネススキルが高いです。社内会議で発表する際はパワーポイントを使いこなした発表が多いです。
発表の内容はもちろんのこと、デザインやレイアウトなどを拝見するとちょっとした社内発表でも、準備に相当な時間がかかっているとお見受けします。
「わかりやすく伝える姿勢」が普段から鍛えられている社風を感じます。
③ 最新のテクノロジーの使いこなし
面談をしていると、
焦っているひとがいました。
内容を詳しく聞いてみると
などなど
正直にいうと聞いたことないツールもあり、私の頭はチンプンカンプン。
とあいづちを打つのが精一杯でした。 でも、なんだかんだ言いながら1ヶ月もすると使いこなしているのは驚かされます。
あたらしいツールへのアンテナの高さと、それを受け入れるメンバーの方々は最先端をいってますね。
一芸に秀でた薬剤師が多い
これも特徴かもしれないですが、おもしろいひとが多いですね。普段の会話の中に、一芸に秀でた技を垣間見ることがあります。 みなさんならどのひとか分かりますよね?
① 居合をする薬剤師がいる
「相手先との交渉で関係者が多く方向性がまとまらない、、、」
どんなにこじれた議論でも的確な論点で一刀両断。見事な切れ味です。
② 陶芸家が薬剤師をしている
ひのき薬局の調理教室で盛り付けに使うお皿を社員が作っちゃう。一般的な薬局だとちょっと考えられないですね。
私が「一流の仕事は静か」というアドバイスをしたことがあります。
とっさの一言が
とお返事がきました。根が陶芸家なのですね。笑
③ ボディービルダーが薬剤師をしている
タンパク質はどんな種類のプロテインで摂るのがいいかというマニアックな話題で盛り上がりました。
自分で飲むサプリメントも海外から取り寄せているらしい。もはや、サプリメントアドバイザーを超えています。
職業上の専門性を高めたいという興味ではなく、自分自身の筋肉への異常なまでのこだわりが専門性を凌駕しているというのは、なかなか珍しいですね。
④ デザイナーが薬剤師をしている
煩雑になりやすい施設の薬剤管理。
施設との連絡表やボックスにセットするチェックシートなど一つ一つにデザインのこだわりを感じます。
お薬の管理方法を提案する際にも患者さんが視覚的に分かりやすくするなど、デザイン思考を取り入れた提案が印象的でした。
まとめ:基本みんないいひと
会喜メンバーはいいひとばかりです。
私の研究としては、地元への愛情がそのまま育っているのではないかと考えました。
が、根源になっている印象があります。
さいごに:地域医療と会喜の貢献
2023年3月に会津若松の病院と薬局の薬剤師向けに薬薬連携の講演をしました。その際に、地域医療の現場についてディスカッションを行いましたが、ご記憶にありますでしょうか?
病院薬剤師側からは、
という意見がありました。
薬局薬剤師側の私自身の会津若松で訪問した患者さんの印象は、
会津若松ならではの土着性があるのではないかと意見交換をしました。
また、病院のベッド数から想定して
といったことに、地域医療の課題があるとの話もありました。
地域の薬局薬剤師には、今後、医療用麻薬や注射の使いこなしなど高い専門性の発揮が求められてくると思います。
講演活動やひのき薬局の無菌調剤室など、地域医療の貢献に向けて会喜メンバーのさらなる活躍に期待しています。
おまけ
PNBで連載を始めましたので、良かったら読んでくださいね。