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【寄稿シリーズ】馬場さんと同僚だったころの話(トリセツ番外)

こんにちは。
会喜地域薬局グループ代表の馬場さんより、何か好き勝手書いてくれーいとリクエストを受けて寄稿します。株式会社カケハシ(以下、カケハシ)の山﨑と申します。

カケハシという会社の立場からすれば、会喜さんはユーザーさんということになるのですが、私個人と会喜さんの繋がりはカケハシ創業前から。

(ごく初期、Musubiという弊社システムがよちよち歩きの時代に信じて導入してくれて、改善のプロセスに根気よく付き合ってくださったことには本当に感謝してもしきれません。)

さて「テーマも好きにしていいよ。書いてくれたそのまま載せます」ということだったので、馬場さんの人となりについて好き勝手書いちゃいます。ご本人も明かされたくない話もあるでしょうが、本邦初公開秘話です。


馬場さんと私は、水野薬局にて同僚でした。

東京の水野薬局について日本で最初の調剤薬局として知っている方もおられるかもしれません。先進的な社内システム・教育・顧客満足度をあげる品質改善への妥協なき姿勢など、どれ1つとっても学ぶところの多い職場でありました。

2017年10月1日~ 日本調剤株式会社が運営

https://www.yakuji.co.jp/entry53494.html

色々思い出話もあるのですが、この記事では馬場さんの人となりが分かる薬局時代のエピソードを3つだけ紹介しましょう。

1. メンター・メンティー逆転!?

入社初期はメンターをつけてOJT をするのですが、何を隠そう私のメンターが馬場さんでした。薬剤師実務をとてもわかりやすく教えてくれました。当時からNumbers とかKeynote で(業務PCがMacだった)サクサク綺麗にチェックリストとか資料とか作って必要なことを漏れなく教えてくれました。

ISO9001 も取得している薬局で、あらゆる業務に対して過去の蓄積を経て更新され続けているマニュアルがあるのですが、その基本を押さえた動きをマニュアルを見ずに体に染み付かせるまでよくフォローして下さいました。

水野薬局の本局 http://drug.com/ja/index.html#gallery から転載(ちなみに中央が山﨑さん)

一方で面白いのは、馬場さんが先輩なのに私に教えを素直に請うてきたところです。というのも故あって私は薬物治療の情報検索やら論文の読解やらが早かったのですが、それに目をつけた馬場さんが教えてというので教えたり勉強会やらを紹介したりすることに。メンターかメンティーかわからなくなってきました。

後にそうした勉強会に社員さんを度々送り込んで下さるようになったのも面白いご縁です。気づいたらご自身で勉強して段々質問が高度になってくるので私は内心焦っていました。ご自身で勉強会も立ち上げていますし。行動力の権化です。私以外に対してもそうで、この人はという方を見つけては立場を問わず人に教えをこうたり、勉強会を企画してしまうような姿勢は今でも見習っています。

素直で勉強家で行動力のあるところが伺い知れますよね。

2.馬場さん宅入り浸り

仕事以外でもお世話になりました。当時公共交通機関を使わずに薬局に通える距離に住み、夜間電話当番に対応することで家賃補助がでる制度があったこともあり、お互い会社の近くで1 人暮らし。

ひたすら(志は高いが)腰の低い馬場さんと比較的厚かましい私でしたので、馬場さんの家にはよく行っていました。だって料理が上手いんだもん。自宅でジューシーな小籠包をタネから作るんですよ。薬剤師の秤量スキルと軟膏ヘラスキルを活かしすぎです。そういえば馬場さんが詰める軟膏は気泡ひとつなく美しかった。いかにへらをしならせるかを説かれたのもいい思い出です。特級厨師かパティシエでも目指されていたのでしょうか。

特級厨師を目指していたころ?の馬場さん

どーでもいいですが、馬場さんの家に週刊少年ジャンプを読むためだけに行ったこともあります。途中で馬場さんが買うのをやめたので私も読まなくなりました。そして、ジャンプをよそに気になる雑誌が部屋にはありました。

3.日本刀により給与と有給を失うも人生の伴侶を得る

部屋の棚に鎮座していたのは、日本刀の雑誌でした。

.....???

日本刀...?

これなんですか?と馬場さんを問い詰める私。馬場さんを知る人ならイメージが湧くかと思いますが、あの「もじもじ照れ笑い」を浮かべながらごまかそうとします(態度でバレてますよ)。

最後まで隠し通そうとされていましたが、ついに隠された趣味の情報をききだします。

「実は、居合道やってる」

そう。馬場さんは特級厨師ではなく武道家を志していたのです。
それから時が経ち...

「実は、真剣買ったんだよね」
「いくらしたんですか?」
「 ... 給料飛ぶくらいかな..」

給料の額から類推してそこそこガチな業物を購入したことを疑いました。この人は銃刀法違反しかねない。切られかねない。変にちょっかい出すのはやめよう。

そう決心した瞬間でした。

それから暫くして馬場さん大怪我のニュースが局内を騒がせることに。練習中に日本刀を足に落として深く切り、大手術。しばらくの長期休暇。しかもなかなか傷口がひっつかなかったのだとか。

そんなところで切れ味証明しなくても...

日本刀によって給料だけではなく有給も吹き飛ばす人。

何とか退院するもまともに歩けないので、基本座りだけで業務できる入力センターに配置されひたすら処方入力する馬場さん(受付で受けた処方箋を薬剤師いる入力センターに送り、処方監査と必要な疑義照会を済ませてから入力する仕組みの薬局で良かった)。

ただ日本刀も悪いことばかりではありません。

馬場さんが結婚式で刀をもって居合の型を披露してくれたのですが、本当にカッコいいんですよ!奥様が(居合の型に)惚れ込むのも頷けます。書いていて思い出してYouTube で居合の型を見始めたら止まらなくなりました。

まあなんというか、心優しくて、おっちょこちょいで、素直で、ものぐさで、刀疵をおっていて、外部ベンダーにも丁寧で、社員さん想いで行動力のある方なんですよ。

傍目に見て、会喜さんに勤めておられる社員さんも素敵な方ばかりで、訪問するといつもあたたかな気持ちになります。

会喜さん今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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