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休みの日の過ごし方~2025冬~:仕事を休んで雪合戦の審判をしてきた話
お疲れさまでございます。
企画・採用担当のタカハシ(@taremetabo)です。
みなさまにおかれましては、ご機嫌うるわしく新春を祝われたことと思います。ここは雪国、福島県(主に左側)。1月も中旬になれば、外は一面銀世界。今日も雪合戦に興じる大人たちの怒号が何処からともなく聞こえてまいります。
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そう、訪れているのは福島県岩瀬郡天栄村にある羽鳥湖高原イベント広場にある雪合戦特設コート。本日は、大人たちが“本気で雪球を投げ合う”イベント「スポーツ雪合戦 東日本大会 2025」が開催されています。
実を言いますと当初はシフトが入っていたのですが、雪合戦に参加するために調整をお願いし、里江さんが出勤してくださいました。圧倒的感謝でございます(諸々あり対応が遅れ、シフト調整してくださった鈴木さんにも感謝申し上げます)。
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なぜ、シフトを変わってもらってまで雪合戦に参加するのか
それは、今回のnoteを書くた…雪合戦という沼に足を踏み入れてしまったからです。なにを隠そう?わたくしタカハシは、公認審判員の資格(2017年に初取得)を持っており、今年で4回目の更新となります。
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たまに取得理由を訊かれますが、いたってシンプル。雪合戦の幹事が嫌だったから。
コロナ禍に突入するまで毎年2チーム以上で参加していた当グループですが、いつからか任命された?幹事のタスクは、若かりし頃のタカハシにとってそれはそれは面倒なイベントのひとつでした。
だって、真冬の休日にもかかわらず朝6時前に集合。1時間以上かけて現地に向かい、寒いなか夕方まで拘束される…(基本引きこもりなので、布団の中にいたい)。それでもって、みんなに声をかけ誘い、メンバーを最低7人×2チーム集めるミッションは乗り気じゃない私にとって辛いひと時でした。
でも、不思議と帰りの道中では…
「あの場面では、あぁすればよかったよね…」
「フォーメーションをこう変えてみたらどうかな?」
「来年はこうカイゼンしてみよう!」
となるので、申込み前のモチベを維持できれば楽しんで参加できるかも!と考え、雪合戦IQとゲーム理解の向上と、他チームとの交流(コミュニティに入ること)を目的に審判の門を叩いてみることにしました。
beforeコロナまで
審判取得以降、あれよあれよと雪合戦に沼っていきます。タイミングが合わず、昭和新山国際雪合戦や日本選手権大会へは足を運べませんでしたが、当日の結果は逐一チェックし、YouTubeにアップされている動画を見漁ることが冬のライフワークに。
今大会のエントリーリストに、第6回 日本選手権(2019年)を取った、あの北軽ピーチ(群馬県)の名前を見つけたときには、興奮でよだれがでるかと思いました。
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ちなみに、選手としてタカハシは2020年大会の参戦が最後。その年の試合中に右膝半月板を損傷。注射などで様子をみていましたが痛みが消えず配達の業務に支障をきたすことから、オフに手術に踏み切りました。
過去には、運悪く球を投げようと振りかぶったときに、ガードが無かった唇に直撃しド〇ルドダックになってしまったことも。大人が本気でやりあうんですもん。そうなりますよね。
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そして迎えた当日
残念ながら雪質と雪量を鑑み、使用球(テニスボール)と球数(90→45球。ゲーム内でのリサイクル可)を変更し実施となりました。雪球づくりがない分、進行はスムーズになりますが、ヒットした際に雪球がはじけないことからジャッジしにくくなるので私レベルの審判としては辛いところです。
余談ですが、雪球づくりは選手にとって大変な作業のひとつ(引きこもりの私には苦行にも感じます)。専用の雪球製造器に雪を詰め、ひたすら押し込む。水分量が少ない場面はじょうろで水をかけたりして、機器の上に足を置き体重を使って固まるまで押し込む。
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また、押し込む際に足は1カ所に固定せず力を入れる場所をずらしながら、まんべんなくプレスしていきます。余分な雪が落ちきって上蓋と下の台がぶつかる金属音がしはじめたら完成です!
残念ながら毎回全てのポケットでキレイに固まるわけではないので、こちらを繰り返し毎試合270球(90球×3セット)用意していきます。しかも、一定時間が経つと氷球になってしまうので作り置きはNG(ヒットすると先ほどのタカハシのようになってしまう)…翌日、筋肉痛確定の作業です。
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試合開始
審判専任で参加するのは今大会がはじめて。憧れの臙脂色のコーチジャケットにはじめて身を包みゲームがスタート。スケジュール表を確認したところ、試合に入るのは5試合予定(全て副審)で、主にミックス&レディースの部を担当することになりました。
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はじめての方のために、雪合戦のルールをざっくり説明すると…
1チームの選手は7人(FW:4人・BK:3人)
ノーバウンドの雪球が当たった選手はアウト(コート外へ)
時間内(3分)に7人全員をアウトにするか、相手コートのフラッグを取れば勝ち。タイムアップの場合はコートに残った選手の多い方が勝ち
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選手の動きを追いつつ、コート内各所でスピードが異なる雪球(速球・ロブ)が飛び交うなかでのジャッジは判断が難しく、こればかりは試合経験を重ねるしかないと競技委員長から教えていただきました。
まさかの展開に
コロナ禍を経て5年というブランクを感じつつも、試合を重ねるごとに少しずつ感覚が戻ってくるのも実感します。3試合ほどこなし、緊張 < 楽しさに変わりつつあったところで、競技委員長から思いもよらぬ一言をかけられます。
タカハシくん。次、主審やってみよう!サポートするから大丈夫だよ。
20代に受けた研修で、こういうときの返事は「やる or する」か「YES or ハイ」しかないことを勉強していたタカハシは、「え?」と即答しました。だって、経験ないし、なにより5年ぶりすよ…。
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断るほどの理由もなく、先輩方の手厚いサポートをいただきながら終わってみれば主審を5試合、副審を5試合担当させていただきました。記憶にあるのは変なところで試合を止めてしまい、選手からの戸惑いと冷たい視線を送られたことのみ…です。
ちなみに、この特集は2月中旬(予定)に福島中央テレビ(日本テレビ系列)のゴジてれ Chu!内で放送されるらしく、きっとタカハシの上擦った声とグダグダっぷりも幾らか放送に乗ることでしょう。ぜひご堪能ください。
やっぱり雪合戦っていいよね
タカハシ的に、スポーツ雪合戦はスポーツ < 合戦 の要素が強く出ると感じています。文中で紹介した通り、良い年をした大人たちが戦略を練り、本気で雪球を投げ合うのです。年を重ねることでどこかで蓋をしてしまった自分をさらけ出し、言わば本能が剥き出しの状態になるとも言えると思います。
記憶を辿ると…スタンドから感情を爆発させ、審判長から注意を受けた方も社内にいますよね(笑)
もちろんどこかで理性は働くと思いますが、そんな自分と向き合える機会を持てるところが雪合戦の醍醐味のひとつではないでしょうか(またまた沼っていく気がしています)。
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そんな激しくやり合う合戦をスムーズに運営するために私たち審判がいると思っています。そのためにも、まずは選手から信頼されるということがどういうことなのか…、理解しておくことが大切だよなと改めて感じた夜更けでありました。自戒の念を込めて(2026年は2級にチャレンジだな…)。