「健康アドバイス」の鬼
どうも、みずき薬局の橋本です。
今回は変態的なスタッフの紹介をする企画第一弾です(そんな企画ない)。
突然ですがみなさん「健康アドバイス」使っていますか?
「健康アドバイス」とは
電子薬歴Musubiの便利機能のひとつ。季節性の疾患予防や生活アドバイスなど、患者さんにあったアドバイスが自動で選出され、日常生活や治療に役立つ情報を提供してくれます。
患者さんにあわせた健康アドバイスが表示されるので、服薬指導の際に利用している薬剤師も多いとおもいます。私も結構つかっています。
健康アドバイスを使うメリット
画像で情報を伝えられるので患者さんの記憶として残りやすい
話すことないときに+αの情報としてちょうどいい
季節ごとの注意喚起が便利(夏は熱中症予防、冬はインフルエンザなど)
薬剤の指導せん代わりに使える(薬剤情報に紐づいているので指導せんのような使い方もできる)
などなど、画像情報で伝えられるので患者さんからの反応もよいです。
健康アドバイス利用率
当グループの平均利用率は17%前後ですので、6人に1人くらいは見せている計算になりますね。
そんな中、当グループでダントツの健康アドバイス使用者がいます。 その名はニシワキアツシ!別名「健康アドバイスの鬼」です。
その利用率は脅威の54%です!
ニシワキさんは現在でこそMusubiを使いこなしていますが、2017年に電子薬歴システムをKAKEHASHI製のMusubiに切り替えたときには「KAKEHASHIなんて、地獄への架け橋じゃないか!」と当時の流行語を生み出した人物です(うまい!)。
そんなニシワキさんがどうやって健康アドバイスの鬼になったのか聞いてきました。
橋本
どうっすか?調子は?
ニシワキ
調子?わるいよ。いいわけないでしょう。
橋本
プロ野球も終わりますし、これからなにして過ごすんすか?(ニシワキさんはスポーツが大好き、とくに野球)
ニシワキ
そうだなぁ、これからは駅伝だな。ニューイヤー、箱根、あっ、年末には高校駅伝もあるな。サッカーも高校プレミアリーグで尚志高校(福島)が前回王者の青森山田を破ったし、これからたのしみだよな。それからラグビーも...(話が終わらないので以下略)
橋本
(この人、ほんとスポーツ詳しすぎるんだよな... 注:県外スタッフ出身高校の地方大会の成績も教えてくれる。) 話は変わりますけど、ニシワキさんはなんでこんなに健康アドバイスを使ってるんですか?
ニシワキ
唐突だな。そうだなぁ、処方がずっと同じ人だと自分の話の引き出しもなくなって、話すことなくなっちゃうから使っているんだ。実際、見せると食いつきもいいんだよ。あんまり話すのが得意じゃないから、こうやってネタがあると助かるんだよな。
橋本
なるほど、それにしても利用率50%越えはすごいと思うんですけど、なんかコツとかあるんすか?
ニシワキ
そんなに深く考えていないよ。考えたら50%も使えないよ。そのとき出てきたもので、その患者さんに合いそうなものをパパっと選んでいるよ。
橋本
職人技っすね!
深く考えないで、出てきたアドバイスをパパっと使うってある意味高等テクニックですね。今まで健康アドバイスを使ってなにかよいことありました?
ニシワキ
基本的に話すだけより、画像があるからしっかり見てくれるひとが多いよな。結構反応もいいから、この次来局したときに、「前回教えてもらったアドバイスをやってみたよ」とか教えてくれることもあるよ。
具体例?ん〜わすれちゃったよ(笑)。
それとこの前データとったPPIのアドバイスみたいに、見せるだけで患者さんの再来率が変わったのはすごかったよな。
橋本
見せるだけで患者さんの再来率が変わるのはすごいっすよね。
逆に健康アドバイスの失敗例とかはあります?
ニシワキ
失敗とかは特にないよ。坐薬の使い方とか、更年期のものとかはちょっと人によっては気まずい感じになることあったよ。 基本的にはアドバイスを出して患者さんが不快そうな反応になったことはほとんどないよ。
橋本
確かに健康アドバイスをみせて嫌な感じになったことはないっすね。最後にこれからさらなる高みを目指すと聞きましたけど、どうするんですか?
ニシワキ
誰がそんなこと言ってんだよ!
もうこれ以上は無理だろ。これまで通り使い続けるだけだな。最近はいろいろ新しいアドバイスもでてきているから、それもどんどん使っていくよ。
ニシワキさん最近おすすめ健康アドバイス3選
ビタミンDと椎茸
コレステロールと動脈硬化
具だくさん味噌汁
さいごに
「深く考えずつかえ!」ニシワキさんのこの言葉が心に残りました。健康アドバイスを使う際はあまりハードルを上げず、どの患者さんにも毎回一つ見せるくらいの感覚でもいいのかもしれません。
ニシワキさんはもともと服薬指導に若干苦手意識があったらしいですが、現在は健康アドバイスを利用して患者さんと会話が弾んでいる光景をよく見かけます。ニシワキさんのはたらくみずき薬局は肛門科門前で、患者層も若く処方もずっと同じひとも多いので、投薬時に話すことがなくなってしまうことも多いです。そんなときに健康アドバイスを見せると、それこそ食いついてくれる患者さんもいます。
健康アドバイスは患者さんに+αの声掛けをするにはとてもよいツールだと思います。使用することで会話のきっかけにもなり関係性向上にもつながります。なにより患者さんの行動変容にも繋がることもわかったので、今後もみなさん積極的に使っていきましょう!
アツシの一句
「アドバイス 見せて見させて 納得させ」