下半期「No.1 カイゼン」受賞者にインタビューしてみた
みなさん、こんにちは。
けやき薬局の佐々木です。
半期に1回、ベストカイゼン賞を選んで表彰しています。
カイゼンとは「ミスが起こらないように、効率よくなるように取り組む改善活動」のことです。2022年度下半期で30件報告があり、その中でのNo.1が選ばれました!(パチパチ)
2022年度下期の栄えある1位は、古宮さんが報告してくれた、「優先卸をSlack上で検索できるようにシステムを作成した」です。おめでとうございます!
なんだそれ?と思った方。大丈夫です、詳しく説明していきましょう。
No.1カイゼンの詳細
優先卸をSlack上で検索できるようにシステムを作成した
優先卸って?
医薬品の卸は複数取引先があります。各卸さんが得意なメーカーがあり、割引率が違います。値引き率が大きい卸へ注文することが、薬局の利益につながります。
どうやって調べていたの?
今までは、2万行ほどあるスプレッドシートの表の中から検索してました。
権限の問題で、担当者しか閲覧できない仕様でした。
新しい調べ方って?
Slackという、社内連絡ツールを活用しています。メッセージのやり取りが基本の使用方法のシステムですが、botという自動応答システムを利用して、調べたい薬の名前などを入力すると、自動で優先卸を返答してくれる、というシステムになっています。権限も必要なく、誰でも使用できます。
どこがすごいの?
No.1を決める会議では、「2023年2月に導入したばかりのSlackというシステムを使いこなそうという意欲がすごいよね」「みんな活用できて、事務、薬剤師誰でも使えるのはいいね」という意見もありました。業務の偏りを無くせるのはいいですね~。
インタビュー
さて、そんな素敵な報告をしてくれた古宮さん。どんな発想でカイゼンを上げてくれたのか、インタビューして迫ってみました。
佐々木(以下、ささき)
普段から効率化とか、整理整頓とか上手な印象。どうしたらマネできますか?
古宮さん(以下、こみや)
元々面倒くさがりなので、作業しながらや手の空いている時間に楽な方法ないかなーと考える事が多いです。最近は、早く帰るためにどうしたら効率的に仕事出来るか考えています。
ささき
早く帰りたいとは、よっぽど家がお好きなようです。お家で何しているんですか?
こみや
1歳になる子供がいるので、お風呂に入れたりなどお世話してます。
ささき
薬局でも「うちのややが~(やや:会津弁で赤ちゃんのこと)」と、お子さんのかわいいエピソードを教えてくれたりしますもんね。素敵なパパさんです!ところで今回のカイゼン、どこが頑張ったポイントですか?
こみや
初めて導入したツールであるSlackでなにかできないかなって考えたのがきっかけでした。帳合先をスプレッドシートで検索するのが手間と以前から思っていたので、Slackを使って楽にしたいなーって思い作りました。
頑張ったポイントとしては、ほぼ人生初のコードを書いたところです。
ささき
けっこう専門知識が必要なカイゼンだったっぽいですけど、どうやって身に着けました?
こみや
GAS(GoosleAppsScript)の本を買って読んだり、使えそうなネタがないかネットで調べてみたりと…その場では覚えてるんですが、完成してしまうと忘れてしまうことが多いので身に着いたかって言われると微妙ですね(笑)
ささき
普段から効率化とか、整理整頓とか上手な印象。どうしたらマネできますか?
こみや
褒められるやり方ではないと思いますが、何事も面倒くさがることですかね(笑)面倒くさいと感じることで、もっと楽にできる方法を考えるというか…、物がどこにあるのか探すのが面倒くさい→頓して定位置を決める→探すのが楽になるのような感じですね。
ささき
めんどくさい、で終わらずそこから工夫するのが素晴らしいですね。
インタビューを終えて
「めんどくさい」って気持ちがよいカイゼンのスタートだったのが興味深いですね。古宮さんに続いて、良いカイゼンができるように取り組んでいきたいですね。