ニシワキアツシのトリセツ
この会社には、ニシワキアツシとナカムラトモオウという名物薬剤師がおってのぅ。近ごろはコロナでトンと絡むことも減ってしまったから、若ぇ方々はあまり知らん人もおるかもしれんのぅ。昔話をするのも「ワシの役目じゃ」と思うたから、少し語らしておくれ…
まずは、ニシワキアツシの話から始めようかのぅ。
一、はじめに
ニシワキアツシは、1998年12月からこの会社で働いている古参の薬剤師だで、「アツシさん」と男衆からは懐かれておるようじゃの。確か趣味は、スポーツ観戦(高校野球)と将棋と言っておった。毎年、県大会は野球場にまで見に行って、日焼けをして帰ってくるほどの好きモノじゃ。
二、カレーうどんの神秘
これはある腐れ縁の同僚から聞いた話なんじゃが、ある日の昼飯の話でな。ニシワキアツシは「カレーうどん、うまいサイコー」と叫びながら高級なカップうどんを啜っておったそうな。
しかし、テーブルの端には、うどんに添えられたカレーのレトルトが未開封でおいてあったんじゃ、これは一体何を意味しておるんじゃろうな…。彼が「うまい」と言っておったのは、うどんの味だったのか、それとも未開封のカレーのレトルトにが何か特別な使い道があったのかのぅ?
ニシワキアツシのありのままを受け入れる姿勢と、少しおっちょこちょいな一面がうかがい知れるエピソードじゃのぅ…
三、花見の一夜
これはよく知られた話じゃから、もしかすると聞いたことのある人もおるかもしれんのぅ。その昔、まだお城で花見の宴会が出来ていたころの話じゃ。
ある桜が咲く夜、会社のイベントとして花見をお城でしたそうなんじゃ。最近は酒量を控えているようじゃが、ニシワキアツシはそれはお酒を飲むのが好きでのぅ。楽しく、騒いでワイワイやるのが好きな男衆によく囲まれておった。
たのしく飲んでいて、当時の社長と専務が両脇に座って日本酒を薦めたのが仇になったのかもしれん。本人も楽しくなって、日本酒フィーバーをしてしまったようでの。いろいろあった末に、吐しゃ物にまみれて暴れて歩けなくなってしまったようなんじゃ…。
本人は酔っぱらって暴れておるし、置いていくわけにもいかず、ブルーシートに乗せて若い衆がえっさ、ほいさと運んで、綺麗にして代行を呼んで送り出したそうな。ちなみにの、運ぶ過程で、靴も、携帯も、上着も、財布も全部ぶん投げて、落として帰ってきたらいしんじゃがの、それが翌朝には全部本人の手元に戻ってきていたというから不思議な話もあるもんだの。
これが世に言う「ブルーシート事件」の顛末なんじゃが、ニシワキアツシの憎めない性格とみんなが助けたくなる人柄を思い起させる話じゃのぅ。。
四、カラオケでの怪
今回はこれが最後のお話だがの、今は役付の古豪が新人の頃の話じゃ。
その昔は、歓迎会や忘年会の後にほぼ全員でカラオケに行くことが多かったらしいんじゃがの、その新人さんは「人前で歌うの恥ずかしいな」と思いつつも、がんばって歌をセインパイ達に倣って入れたそうな。
曲はMISIAの「Everything」
最初はその新人が歌っていたそうなんじゃが、サビまできたら突然ニシワキアツシが歌いだての。声量はすごいし、歌い方がなんとも面白いもんじゃから、新人さんは笑ってしまい歌うのを中断。全部ニシワキアツシが持っていってしまったそうじゃ…
最近の歌は知らんかも知れんが、ぜひ一度ニシワキアツシをカラオケに誘ってあげて欲しいのぅ。
五、おわりに
どうじゃろぅ??ニシワキアツシに親しみが湧いたじゃろうか?
最後にまじめなところも語っておくと、ニシワキアツシは、服薬指導の件数はここ何年もぶっちぎりでグループNo.1なんじゃよ。最近は、Musubiも使いこなしておっての、「健康アドバイスの鬼」と呼ばれておるらしいのぅ。
ぜひ見かけたら声を掛けてあげてほしいの。