マワレ!三重県メディカルリンク研修記・後編
みなさん、こんにちは。
けやき薬局 管理栄養士の岩沢です。
11月は三重県のメディカルリンクさんへマワっていました。
11月5日~11月29日に渡る在籍型出向の期間が終わりましたので、さっそく前編に引き続き、研修のご報告をさせていただきたいと思います。
ちなみに会津からシューズとウェアをあとから配送してもらい、素敵なランニングコースを見つけて走ってました(橋本さんに負けないために…)。
マワレ2週目
前編でもお話した1週目の振り返りを踏まえ、目標を決めてそれに対しての取り組みを実施してきました。
自己紹介をしながら食事や日常に関する会話を広げる
会話のきっかけになるように名札を作成する(出身地を入れるなど)
握力測定を使用してフレイルのお話をする
作成した名札により、患者さんから
と声をかけていただくこともありました。
自己紹介や店舗に置いてある握力測定を使用して患者さんとの対話を増やすことができました。そこから普段のお食事でのお話に繋がり、無料の栄養相談の件数も1週目と比べて増やすことができました。
相談内容の中には知識が自分の頭の中で繋がらず、言葉に詰まることがあったので溝口さんや石飛さんと振り返りをしアドバイスをいただきました。
中原まちづくり協議会 中原文化祭
地域の文化祭にも参加させていただき、そこでは福祉まるごと相談室の看護師さんと一緒に体組成計の結果説明、栄養相談を担当しました。
体組成計を利用した方は62名でした。
子供たちや地域の方の絵や作品が展示されていたり、外では屋台も出ていたり、リコーダー?の演奏があったりと、とてもにぎわっていました。
うれしの店出前講座
近くの公民館で地域の高齢者の方々へ向けて、薬剤師の中村先生と一緒にフレイル予防の講話を行いました。私は「高齢期に必要な栄養について」のお話をしました。
出前講座はプロジェクターが使えないハプニングがありましたが、持ってきた配布資料を見ながら、クイズや実際の体操も交えて、皆さん積極的に参加していただき、真剣にメモをしてる様子も見られました。
出前講座や地域の文化祭に参加できることになった経緯も尾崎先生に伺いました。尾崎先生は普段の業務で一生懸命患者さんに接することで信頼されるようになり、患者さんやご家族、関わっている多職種の方から出前講座の依頼やイベントのお誘いが来るようになったということです。
帰ってからも普段の業務や患者さん対応をクレドに基づいて行動することを積み重ねていくことで信頼関係に繋げられると思いました。また顔と名前を覚えてもらうためには色んな多職種が集まる研修会や勉強会への参加をして、その後にもご挨拶、話に行くことも必要だと感じました。
研修
栄養指導の基礎や検査値の読み方、栄養指導記録の書き方などの講義を受けました。また溝口さんと石飛さんのクリニック栄養指導の見学や模擬栄養指導の動画も視聴させていただきました。その方のライフスタイルに寄り添った具体案を出すことによって、「これならできる、続けられる」と患者さんが思い、また継続したいと思える栄養指導ができるんだなと感じました。
また、実際に患者役を溝口さん、指導が岩沢で模擬栄養指導(高血圧、糖尿病)を行い、どのくらい指導が出来ているかのチェックをしてもらいました。しかしながら、焦って途中から自分でも何を言っているかわからなくなる始末…
溝口さんと石飛さんからその場でフィードバックをいただきました。模擬栄養指導では間違いや足りない部分がわかるので、ぜひ当社の管理栄養士チームでもお互いに患者役をやったり、フィードバックをしたりで行ってみたいです。
3・4週目
2週目の終わりに楢井社長と面談させて頂き、今までの振り返りと残り2週間の目標をお話しました。
マワレの研修で講義や栄養指導見学で知識やノウハウを学び、イベントや出前講座の参加で様々な経験をさせていただきました。得た成果や学びを帰社後にどう行動に移していくかが大切なので、残りの2週間では、「自分でアクションを考え店舗で提案→現場で周りを巻き込みながら実行する」ことをしました。
以下2つのアクションを考えました。
投薬時に、食事の質問や話があったら管理栄養士へ繋いでもらう、紹介してもらうことの提案
待ち時間の活用として栄養バランスチェックシートを使用して、自らお声がけする(食事内容が心配な方は有料栄養相談のご紹介したり、薬歴にコメントを残して次回もお声かけする)
「会津でも出来るように」と実践的な指導
ただ漠然と管理栄養士に繋いで欲しいとお願いしても、薬剤師がどうやって管理栄養士を使えば良いか分からないかも知れないので、仕組み作りが必要と指摘をいただきました。薬剤師の尾崎先生に聞いたりして薬剤師へ繋げるときのポイントを教えていただき、溝口さんや石飛さんにフィードバックを頂きました。会津でも店舗で話し合い、管理栄養士へ繋いでほしいポイントを明確にしてチェック表を作成し、連携をしていきたいです。
声掛けを行っていく中で、混雑時は話しかけにいくことが難しいと感じました。そのため「指輪っかテスト」という体験型のポスターを作成・掲示し、興味を示した方や質問があった方へ話しかけ、栄養相談にも繋げる取り組みを行いました。2週目にも使用していた握力測定での声かけも引き続き行いました。
患者さんと話していくうちにチェックシートを使用して食事の話をすることができました。初手だと握力測定がきっかけでお声かけすると患者さんもゲーム感覚でできて、違和感なく声をかけやすい印象がありました。
報告会も実施
楢井社長から「どんな目的で報告会をするか」質問をいただき、マワレでどんなことを感じたか・学んだかを伝え、さらにこれからどんなアクションをするか宣言する場として、報告会を行いました。
楢井社長、尾崎先生、溝口さん、石飛さんから、おひとりずつお言葉もいただきました。マワレがゴールではなく、帰ってからどう行動していくかが大切だなと強く感じました(緊張で、声の震えと冷や汗が止まらなかったです…みなさんやさしく頷きながら聞いてくださりました)。
マワレに参加してみて
メディカルリンクさんでの研修や業務では、薬局の管理栄養士として進んでいることが多く、とても刺激になりました。
今回のマワレでは、「自分の持っている知識が繋がっていないことで、患者さんに合わせたアドバイスの選択が不十分であること」「普段からの自己啓発や新しい情報収集も足りないために自信がないこと」も分かりました。これからのアクションで改善、経験をしていきたいと思います。
また薬局管理栄養士は、病院や施設と比べてまだまだ浸透していないので、自分で行動していくことの大切さを実感しました。与えられたこと、決められたことだけではなく、自分発信で周りを巻き込んでいくことを意識して行動していきたいです(まだ苦手意識があります…)。
今回の出向では、自分で考えたアクションを提案、周りを巻き込んで実行するという経験もさせていただいたので、メディカルリンクさんで学んだことを会喜の管理栄養士チームみんなと共有し、実行していきたいです。
4週間本当にありがとうございました!!!
おまけ
三重県へは空路がおすすめ
帰り道はフェリー→飛行機で新潟まで3時間掛からないくらいでした。
三重県へお出かけの際は、新潟から飛行機→フェリーをおすすめします。
三重県で食べたおいしいものたち
研修に行ったのですけど、控えめに言って最高でした…
おしまい。